東山(ひがしやま)作りの名人
ゆきちゃん
出身 山室
いつから山室に? 生まれてからこのかたずっと
好きな芸能人 三山ひろし
越知町の魅力は? 仁淀川と横倉山
嫁いできてから、家のお百姓をしながら、出稼ぎや土方もされていた。
50歳から前田病院の看護助手をされ、69歳まで勤められていた。
ゆき子さんの【ここがすごい】
東山作りの達人
綺麗なオレンジ色をした東山。
ひがしやまの由来は、山で採れる干菓子で「干菓子山(ひがしやま)」と言われている。※おちぞね03集落ノートより。
東山は、一般的な干し芋より、もっちりしている。
見た目はもちろんのこと、味もクセになる程美味しい!!!そんな由紀子さんが作る東山は、こうやって作られていた。
芋を掘って、洗って、皮を向いたら、煮る!
煮るときは、冷凍していた昨年の煮汁を混ぜ、煮出す。
煮汁はずっと変えず、汁が少なくなってきたら水を足す。
アクを一回取り、じっくり煮る。
煮た東山を釜から出して、包丁で切って形にしていくのだが、その手つきはパティシエのように早く、美しい手さばき。
秒速で平らな東山に姿を変える。私も体験させていただいたが、私が作るのとでは、当然、雲泥の差。
2週間、風通しがよい場所で干したら出来上がり。
一日に作る量はコンテナー、一つ分。
とっても甘くてもっちりやわらかい!手間がかかる東山を作る行程を見たら、ありがたくいただきますと手を合わせたくなりました。
東山作りの達人になったきっかけ
30年以上前、近所の人が作っているのを見てから、東山作りがやみつきになり由紀子さんも作り始めた。それからというもの、今では山室1東山を作っているそう。
大変だった事
東山を掘りあげる時や、洗うとき。また春の温かい雨が降ると、すぐにカビが生えてしまうので、寒い12月〜2月の時期から作らないといけない。
人生で一番嬉しかったこと
お孫さんや、ひ孫さんが産まれた時
あなたの夢
今から生まれてくる曾孫さんにあえるのが待ち遠しい。これからもみんなが幸せでいてくれて、越知の人口が増えてくれること。
後継者
息子さん
尾方のつぶやき
暖かい高知でも雪がちらつく12月。どんな人なんだろうとワクワクしながら車を走らす。
寒風が吹きすさぶ中、屋外でお芋を剥いでいるゆき子さんがいた。
「私はいくら寒くてもえい、ぬくぅなって芋がいかんくなるんが、こたえるき」そんなゆきこさんは、気さくな笑顔で迎えてくれる素敵なお母さんです。
ご協力ありがとうございました!
越知のおばやん図鑑
越知町役場企画課
地域おこし協力隊 尾方 美貴